秋が深まってきた。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、そして我が家にとっては大掃除の秋、である。秋に大掃除?と訝られることも多いけれど、私は大掃除をするなら絶対に冬より秋だと思っている。その理由は、天気のいい日が多いこと、水仕事をするのに手が冷たくならないこと、それから年末ほど忙しくないので家族の都合を合わせやすいからだ。それでは新年を気持ちよく迎えられないじゃないの、と思われるかもしれないけれど、年末は年末で、普段の掃除よりもいくぶんかしっかりと中掃除をするので問題ない。
それでもやっぱり年末に大掃除がしたいわ…という人に、せめて窓ガラスの掃除だけでも秋にすることをオススメしたいと思う。カーテンを洗って渇かすのも、秋の方がよく渇くからだ。
では窓ガラスの掃除道具って、一体何を使ったら良いのだろうか。おばあちゃんの知恵的なもので言えば、新聞紙を使ってガラスを磨く方法はよく知られている。一枚分の新聞紙をくしゃくしゃにし、その新聞ボールをいくつか作る。新聞ボールの一つを濡らし、窓ガラスを拭く。そして渇かないうちに乾いた新聞ボールでガラスを乾拭きすると、新聞のインクの成分のおかげで埃がよく取れるのだ。私も最初はその方法を使っていたのだけど、やはりお掃除業界も進歩しているので、最近ではもっぱら激落ちくんを使ってしまっている。どんなおばあちゃんの知恵よりも、激落ちくんならばたいていのことは解決してくるからありがたい。
さらに本格的に窓ガラスの掃除がしたい場合は、よくビルのガラス清掃の人が使っているようなシャンパーとスクイジーを使うのをオススメする。よく落ちるのはもちろんだけど、やはり効率がいいし、何よりそれらを使って窓を掃除すると、楽しくて仕方ないからだ。
ただ一つ、秋に大掃除をするデメリット、それはホームセンターなどに大掃除グッズがあまり置かれていないこと。それだけが残念である。