ガラスは衝撃に弱く割れやすいものです。そして割れたガラスは鋭利な刃物と化してしまうため大変に危険であることは、大人ならば誰でも知っていることです。
しかし、ガラスが割れやすく危険であると知っていながら、ついつい注意を怠ってしまう人がいます。それは子どもです。
誰だって子どもの頃に夢中で遊んでいて、つい不注意でなにかを壊してしまったという経験があるにではないでしょうか。子どもが我を忘れて遊ぶことは当然ですし、そうした時間はとても重要なものなのです。そうであるならそうして夢中になって遊ぶ子どもを守るためには、周囲にいる大人がその安全を確保してあげる必要があると言えるでしょう。
ガラスの安全を考えるとき、そこには二通りの方法論があるといえるでしょう。
まずひとつめは、割れないガラスを使用することです。何かがぶつかってもちょっとやそっとでは割れないガラスであれば、安全性能は格段に向上することでしょう。
そしてもうひとつの考え方は、割れても比較的安全なガラスを使用することです。強化ガラスは特殊なテンションをかけて製造されるガラスですが、割れたときも破片が粒状になるため危険度が低いと考えられています。
さらに突き詰めていくならば、もはやガラスにこだわる必要もないのかもしれません。実際に、幼稚園などの一部の窓や採光用の設備では、ガラスではなくポリカーボネイトなどの素材が使用されている例があります。もっともポリカーボネイトはキズに弱く、すぐに透明度が失われてしまうという弱点があります。可視化が必要な場所ではやや問題がありますし、見た目も悪くなるでしょう。
ガラスに特殊なフィルムを貼る方法は、既存の設備に付加することができるので、コストパフォーマンスに優れています。もちろん、フィルムや特殊な素材を挟み込んだ複層ガラスを導入するのも良い方法です。
大事故が起きてからでは手遅れですから早めの対策が重要なのです。